🍂 海と糸を紡ぐ秋、そして高騰の波
写真はイクラに塩をまぶしている、まさに仕込み中の写真です。

冬の気配が少しずつ近づく頃、北の海では鮭が故郷の川を目指して戻ってきます。その恵みの象徴とも言えるのが、宝石のように輝く「イクラ」。秋の訪れを舌で感じる、まさに季節のごちそうです。
しかし、今年のイクラは例年にも増して高価な存在となっています。店頭に並ぶパックを前に、思わず手が止まった方も多いのではないでしょうか。なぜ今、イクラがここまで値上がりしているのでしょうか。
📈 イクラ高騰の背景
1. 天然秋鮭の漁獲量減少
近年、日本沿岸での秋鮭の水揚げ量が減少しています。海水温の変化や回帰率の低下など、自然環境の影響が大きく、原料となる筋子(生の卵巣)の供給が追いつかない状況です。
2. 漁業コストと物流の上昇
燃料費や人件費の高騰、冷蔵輸送や塩蔵処理にかかる経費の上昇など、現場でのコストが積み重なっています。「一粒のイクラ」が食卓に届くまでの背景には、こうした努力が隠れています。
3. 為替と海外需要の影響
円安の進行により、海外からの輸入イクラも割高になっています。さらに、海外でも和食人気が高まり、イクラの需要が増加。結果として、国内外ともに「取り合い」のような状態が続いているのです。
4. 物価上昇の波
魚卵だけでなく、魚介類全体が値上がり傾向にあります。つまり、イクラの高騰は単独の出来事ではなく、社会全体の経済的な波に揺れているというわけです。
🏠 それでも、旬を味わう喜び
とはいえ、秋の食卓にイクラが並ぶと、やはり気持ちが華やぎます。熱々のご飯にのせた瞬間、橙の粒が光を受けて輝き、口に運べばプチッと弾けるその瞬間に、秋が確かにやって来たと感じる。
今年のイクラは高い。でも、だからこそ「味わって食べる」ことの大切さを思い出させてくれます。たくさんではなく、ほんの少しを。そのひと粒に込められた自然の恵みと人の手の温もりを、じっくりと感じながら。
🌊 旬を閉じ込めるということ
イクラを塩にまぶすと、粒は少し身を縮め、やがて透き通るように輝きを増していきます。それはまるで、海がゆっくりと息を整えていくような瞬間。
この手の中で季節を閉じ込めるという行為は、ただの「調理」ではなく、「自然との対話」なのかもしれません。高くても、少しだけでも。今年のイクラを味わう時間が、きっと特別な秋の記憶になるはずです。
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