銀座の高級寿司で見つけた「技」と「美」の世界 — 鮨職人の視点

こんにちは、鮨畑です。皆さんは美味しいお寿司を食べるとき、何を楽しみにしていますか?味はもちろん、目で楽しむ「見た目」も大切な要素ですよね。

今回は、銀座の高級寿司店で食事をした体験をシェアします。コースとドリンク一杯で3万円弱というお値段。お金はあまりないのですが笑、職人としての勉強のために思い切って訪れました。

海を思わせる美しい器と繊細な一貫

印象的だったのは、料理を盛り付ける青い器です。まるで海の波のような模様と色合いで、その上に一品がまさに「海からの贈り物」のように見えるんです。
この見せ方の工夫、素晴らしいなと思いました。お寿司というのは素材の鮮度や質はもちろんですが、それをどう見せるかという演出も含めて、お客様は体験にお金を払っているんですね。

真つぶ貝の肝が教えてくれたこと


特に記憶に残っているのは、真つぶ貝の上に乗っていた肝です。醤油に漬けてあるような味わいで、そのままの形で貝の上に乗せられていました。

こちらのお店では肝をそのままの形を残して載せていましたが、私が普段見ているのは包丁で叩いてペースト状にしたものが多いです。「形そのままで味付けして乗せる」というアプローチも面白いなと感じました。

ただ、個人的な意見としては、この形が最も美しいとは思いませんでした(すみません!)。もう少し荒めに刻んで乗せたほうが、見た目のバランスが良くなるかなと。これは自分が出張鮨でアレンジしてみようと思うポイントの一つです。

一貫一貫に込められた職人の思い

赤身の握りは、シンプルながらも色の鮮やかさが際立っていました。青い皿に赤身の色が映えて、まるで絵画のよう。色のコントラストを活かした盛り付けは、自分の仕事にも取り入れたいと思いました。

ただこの強い赤身の色合いは天然ものならでは、とても美しいですね!

お金を払うのは「料理」だけじゃない

3万円という価格を払っても、それに見合う価値があると感じた理由。それは単に「美味しい魚」だけではなく:

  • 厳選された素材の質
  • 熟練の技術と経験
  • 美しい器と盛り付け
  • 洗練された空間と雰囲気
  • 一期一会のもてなし

こうした体験全体にお金を払っているんだなと実感しました。

職人として持ち帰った気づき

銀座のお店を訪れて、改めて「見せ方」の大切さを学びました。同じ素材でも、器や盛り付け方一つで印象がまったく変わります。

私自身の出張鮨でも、ただ美味しいだけではなく、見た目の美しさ驚きの演出を大切にしていきたいと思います。高級店の良いところを吸収しつつ、「鮨畑らしさ」も出していけるよう日々精進していきます。

東京で本格的な江戸前鮨を体験するなら

都内で本格的な江戸前鮨を楽しみたい方、出張鮨や握り体験をご検討の方は、ぜひ鮨畑にお声がけください。英語対応もできますので、海外からのゲストがいらっしゃる場合もご安心を。

これからも美味しいものを食べて、学んで、みなさんにシェアしていきますね!

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