単純なようで奥が深い「お鮨を握る」
皆さんこんにちは、鮨畑です!今日は修行中に起きた少し恥ずかしいけれど笑い話になるエピソードをご紹介します。
思わぬ「鰊との格闘」
さて、先日のこと。お客様へ鰊(にしん)のお鮨を提供しようと準備していました。鰊は脂がのっているとより香ばしく美味しくなるので、皮目をバーナーで軽く炙ろうとしたんです。
ところが...!
バーナーを当てた瞬間、想像以上に脂がのっていた鰊から脂が飛び散って目に直撃してしまったんです!
「熱っ!!」
その瞬間、恥ずかしさよりも熱さと驚きでてんぱってしまい、営業中にも関わらず一生懸命目を洗い流すという前代未聞の事態に。お客様の前では冷静を装っていたつもりですが、きっと必死な姿が見えていたかもしれませんね(笑)
失敗から学ぶ鮨職人の道
農家から寿司職人へと転身した鮨畑。こうした小さな失敗も含めて、一つひとつ経験を積み重ねていくのが修行の醍醐味だと感じています。
ちなみに鰊は北海道の郷土料理としても親しまれている魚で、春に獲れる「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれる江戸前鮨でも人気のネタです。脂がのっているものは特に美味しいのですが...扱いには注意が必要ですね!
嬉しい変化 - 握り方の進化
そんな修行の日々ですが、最近嬉しい出来事もありました。実は腱鞘炎の影響で握ることが辛くなり、少し握り方を変更したんです。
そんな中、あるお客様から「今まで食べたお鮨の中で一番おいしい。シャリがふわふわで、なんというか言語化するのが難しいけどとにかく美味しい」というありがたいお言葉をいただきました。
職人として、こんな風に喜んでいただけることが何よりの励みになります。この新しい握り方でしばらく続けていこうと決心できた瞬間でした。
寿司は奥が深いですね。同じ食材、同じ技法でも少しの変化で味わいが変わる...農家時代も同じように感じましたが、食の世界はやはり奥深いものだと実感する日々です。
東京で江戸前鮨の魅力を伝えていきたい
32歳でサラリーマンを辞め、有機農家として岐阜県多治見市で「平井農園」を営んでいた鮨畑。コロナをきっかけに人生の転機を迎え、今は寿司職人としての道を歩んでいます。
笹塚「鮨川」での修行を経て、いずれは世界でも通用する技術を身につけたいと思っています。
そして何より、江戸前鮨の魅力を多くの人に伝えたい...。そんな思いで日々修行に励んでいます。
出張鮨・握り体験のご案内
東京都内を中心に、出張鮨サービスも承っております。海外からのゲストにも英語で対応可能な鮨畑にお任せください!握り体験も行っておりますので、鮨の魅力を体験してみたい方はぜひご連絡ください。
美味しい江戸前鮨と楽しいひとときを、鮨畑がお届けします!