「言葉にできない美味しさ」を追求する鮨職人の喜び
皆さん、こんにちは!鮨畑です。今日は、鮨職人として最も嬉しい瞬間についてお話ししたいと思います。
言葉を超えた美味しさの瞬間
昨日、あるお客様から「素人ですけど、今まで食べたお鮨と違って、言語化ができないんですけど、本当にふわっとしていて、とても美味しい...」というお言葉をいただきました。
この「言語化できない」という表現こそが、実は職人として最も嬉しい褒め言葉なのです。なぜなら、本当に美味しいものとの出会いは、時に言葉を超えた体験になるからです。
進化する握り方 - 痛みから生まれた新しい技術
実は最近、私は握り方を大きく変えました。お鮨の学校では、シャリの真ん中に空気穴をあけるように指導されるのが一般的です。しかし、プロとして仕事を始めてから指を酷使することが増え、左手中指の付け根が腱鞘炎になってしまったのです。
常に痛みを感じるようになり、このままでは仕事が続けられなくなると危機感を抱いた私は、思い切って握り方を変えることにしました。空気穴を作らずに、親指で全体をそっと置くぐらいの、より優しい握り方に。
この変化が正解かどうか不安もありましたが、今日のお客様の反応を見ると、少なくともその方には「正解」だったようです。体に無理なく、かつお客様に喜んでいただける技術を追求する - これこそが職人の進化ではないでしょうか。
「ふわっと」の正体を探る
お客様が感じた「ふわっと」という感覚。これは実は、多くの要素が絶妙なバランスで調和した時に生まれる感覚です。
- 魚の鮮度と旨味
- シャリの温度と粒感
- 糸刃の包丁で切り出された繊細な切り口
- 握る強さと空気感
- 一貫を口に運ぶまでの時間
私の新しい握り方では、シャリと魚の間に自然な空気感が生まれているのかもしれません。これからも試行錯誤を重ね、最高の一貫を追求していきます。
職人は常に進化する
職人の技術は完成することがありません。私たちは常に進化し続けなければならないのです。体への負担を減らしながらも、より良い寿司を提供する方法を模索することは、長く続けるための知恵でもあります。
今回の握り方の変更も、そんな進化の一環。お客様からの「言葉にできない美味しさ」というフィードバックは、その道が間違っていないことを教えてくれました。
これからも進化し続け、より多くのお客様に「言語化できない美味しさ」を提供できるよう精進します。
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