ホーチミン再訪と、働きすぎの友人との再会

今年もホーチミンを訪れ、寿司アカデミー時代の友人と再会しました。彼は現地で焼き鳥屋を経営しており、月の休みはわずか3日ほどらしい。今年日本へ帰国できたのも2月のほんの少しだけで、それ以外はずっとホーチミンにいるという働きぶり。本人は「社長だから当然」と言うけれど、僕には完全に別世界に思えるほどでした。

ベトナムの魚事情:脂がほとんどない現実

今回改めて感じたのは、ベトナムの地魚は本当に脂が少ないということ。もちろん軽くてさっぱりしているという良さもありますが、世界的に見れば寿司の“脂ののった魚”が好まれる傾向があります。

さらに、日本から輸入した魚を使おうとすると、仕入れ値は日本の約2倍。ホーチミンで寿司を提供するとなると、価格設定も日本と同等か、場所によっては半額程度に抑えられることもあり、経営としては簡単ではありません。

ロイヤルホスト × 双日がファンビッチャンにドミナント出店中

今回一番驚いたのは、友人の店がある ファンビッチャン(Phạm Viết Chánh)エリア に、ロイヤルホストと双日が組んだ「Royal Sojitz Vietnam」が本格的に出店していたことでした。

僕自身が現地で確認したところ、以下の通り複数店舗が同じエリアに集中して出店されていました。

  • 焼肉いねや(実際に写真とともに確認)
  • 炭火いねや(Yakitori)
  • もう1,2店舗?

これはまさに、同じブランド(または関連ブランド)をまとめて出す ドミナント出店(集中出店) そのもの。エリアの存在感を一気に押さえ、物流・人材・オペレーションを共通化できる戦略です。

ロイホ × 双日の狙いは「エリアそのものの支配」

現場を歩いていてはっきり感じたのは、彼らはただ店を増やしているわけではないということ。戦略的に見れば、次の3つが狙いだと考えられます。

① エリアのブランド支配

同じ通りに複数店舗を出すことで、「日本食=いねや」というイメージを作りに行っている。

② 物流・人材・仕入れの効率化

近いエリアに複数店があると、スタッフのヘルプ、食材配送、管理が共通化され、超効率化できる。チェーン店の得意技です。

③ 富裕層・日本人・観光客のマーケットを丸ごと狙う

価格設定は日本と同じか、やや強気。これは“安売りではなく、プレミアム日本食”としてエリアを取る戦略に見えます。

ホーチミンの日本食エリアはこれから大きく動く

ファンビッチャンはもともと日本食が集まる地域でしたが、今回の出店ラッシュで、今後さらに大きく変化していくと感じました。

僕自身も歩きながら、「あ、このエリアはこれからもっと変わるな…」 という空気をはっきり感じた瞬間がありました。

今回の旅で感じたこと

日本食に関わる身として、ロイホ × 双日の本気の動きは、とても興味深く、同時に刺激にもなりました。

いま、ホーチミンの日本食業界は確実に動き出している。
そしてファンビッチャンは、その中心地になる可能性が高い。

このタイミングで現場を見ることができたのは、本当に大きな収穫だったと思います。

まとめ

まだ自分がどう動くかは決めていませんが、今回の旅を通じて、東南アジアで日本食がどう変わっていくのか、その現場を生で感じることができました。これからも変化を追いかけながら、自分にできることを探していきたいと思います。